家族デーゲーム

親孝行の正体を探っていくブログです。

第一印象から決めてました

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大人8対子ども8のBBQコンパをした。第一印象を聞かれた俺は、往年のねるとん紅鯨団よろしく小声で、「右から二番目」と最年少である我が子を選んだ。

花柄のシャツに少し大きめのデニムがなんとも愛らしかった。このコンパに限っては第一印象は絶対にかぶらない。なぜなら我が子が一番という人類の普遍がそこに存在するから。

 

子どもたちとの会話を楽しんだ。何やら小学校では今、否定遊びというものが流行っているらしい。たとえば、今日は楽しいな~と言ったのに対し、楽しくな~い!と返す。一人の子どもがこちらの言ったことを否定したことが始まりだった。子どもは良くも悪くもしつっこい。その否定遊びによって話が進まない場面が何度もあった。「気持ちいい天気やわあ、、、気持ちよくな~い!」。「このお菓子うまいわあ、、、うまくな~い!」。「お皿がないんだけど、、、なくな~い!」。

 

こちらも大人だ。タダでは終われない。否定遊びの発起人である女の子に対し、「キミ、かわいいねえ」と言ってみた。当然のように「かわいくな~い!」と返してくるのかと思ったら何も返さなかった。そこはかわいくな~いでしょ?と言うと、彼女はしぶしぶに小声で、かわいくな~いと言った。

 

この否定遊びには学ぶところが大いにあった。我々大人は日々雑多に追われてるせいか、イマイチだと思うことに対しいつの間にかツッコミを入れなくなる。「こんなんで、ま、いっか」と思ったときにこそ、「ま、いっか、じゃな~い!」とツッコミを入れることが重要なのではなかろうか。

 

BBQコンパは第一印象である我が子を手中に収め幕を閉じた。長時間の宴により、彼女は完全に眠り姫になっていた。10Kgを超えたその体が両手にずっしりと沈んだ。また明日からこの子と共に歩んでいこう。

 

翌朝目が覚めると体中から炭の匂いがした。思った以上に酔いが回ってしまったらしく、風呂に入らず着替えもせずに寝てしまっていた。嫁は大変ご立腹だったが、でもそれがどうした。この炭の匂いが楽しかった時間を思い起こさせ、それが足場となり、これからを頑張っていこうと思えるのだ。善なる芳香剤に違いなかった。

 

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