対自分
この世の中でもっとも恐ろしい奇襲攻撃。
不感症である。
人は思っている以上に他人の顔を見ていない。そして、思っている以上に自分の顔も見ていない。
先日ある事実に気付いてしまった。それは、なんだかんだ言っても自分のことが本当に嫌いだと思っている人間はいないということである。
柳広司という作家がいる。彼のスパイ小説は最高である。そんな彼のメッセージは至ってシンプル。「囚われてはいけない」。
意中だった女性との思い出話である。酒の力を存分に借りることで互いの会話が和み、気付けば終電を逃すくらいの時間になっていた。たまたま拾ったタクシーは革張りの高級そうなタクシーだった。
「帰省したときに必ずこれをやる」。地元を離れて暮らす人の中でそう決めているナニかを持つ人がどれくらいいるだろう。
この場を通じて自分がやっていること。それは親孝行や家族の在り方を探る事ともう一つ。生きてきた時間の確認である。
ちょうど20年前。高校生の頃。ごっつええライブという音楽イベントを主催した。「ごっつええ」と銘打っているあたり、当時いかにダウンタウンを崇拝していたかが窺える。200人は動員したはずのあのライブをどれだけの人が記憶にとどめているだろうか。
高校2年の頃、恋をしました。「本気」と書いて「マジ」でした。
自動ドアは自動で開くから自動ドアである。きっと間違ってはいない。しかしながら、最近自動ドアが開いてくれない。たしかにドアの前には立っている。じーっと待ってみるが反応がない。それなので体を揺すってみたりする。それでも反応しないものだから、ジ…
「自分にできることをただやる」。これを経験して未だに覚えているものがある。小学校低学年の頃の図工の授業。六角形の箱を作るという内容だった。器になる部分とフタになる部分、それぞれの展開図を画用紙に描き、切り取ったあとに糊付けし、最後に折り紙…
外国人の友人がいる。最近彼と雑談していた時、「あなたのゴールはどこですか」と唐突に質問された。「それは仕事においてってこと?」と訊き返した。彼は答えた。「仕事でも人生でも、なんでも」。
子どもと一緒に過ごすことにより、フワフワしていた自分の考えが徐々にまとまっていく最近。この子にだけはウソはつくまい。だってこの子はウソをついていないのだから。好きなモノには好きと言い嫌いなモノには嫌いと言おう。自分がこうだと思うのなら周り…