家族デーゲーム

親孝行の正体を探っていくブログです。

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴールテープを切る喜びについて

外国人の友人がいる。最近彼と雑談していた時、「あなたのゴールはどこですか」と唐突に質問された。「それは仕事においてってこと?」と訊き返した。彼は答えた。「仕事でも人生でも、なんでも」。

母親の恋の相手は手話だった

母親が70歳を迎えようとしている。第一印象と比べてずいぶん小柄になったものである。そんな彼女は最近とても忙しいらしく、息子からの電話やメールに音沙汰を返してこない。その都度、「おやおや。これって巷の親子関係と逆じゃないのかい」などとツッコミ…

引き継がないという親孝行

どんな親の下に生まれたかである程度人生が決まってしまう気がする。子どもの可能性を広げるのは親で、可能性を潰すのも親。味方ときどき敵。概ねそんなとこだろう。

亡くなった人の分まで生きるという偽善

先日同級生が亡くなった。早生まれでなければ38歳だった。自分にとって彼の最後の言葉は、昨年末にやり取りしたメール。「会う機会はなかなかないけど来年もヨロシク」であった。

大切に思う気持ちをどう表現するか

友人の家族数組と一泊旅行をした。事情があって今回はソロでの参加となった。行きの車中、なかなか妊娠できないことを焦る女性の心理の話になった。高齢であるなどの理由を除いては、その焦りや不安の正体は「常識や他者との比較」によるものだろう。比較し…

子どもの恋バナを聞きたい親たち

校内に一つしかない公衆電話の前に行列ができていた。並んでいる皆、自分の番をえらく待ち遠しくしているように見えた。出番が来た人間はボタンを素早く、そして見たことのない桁数の局番を押していた。「そんな局番ねえだろ」。思わずツッコミを入れた。ポ…

知らないフリをするという親孝行

先日、父親がまた一つ歳を重ねた。我々の親世代といえば、だいたい70歳前後だろう。本人は認めないが、70歳といえば初老だ。そんな初老の父親は祝いの酒でも飲み干し、すでに眠りについた頃だろうと予想しながら、一応20時におめでとうコールを鳴らしてみた。

子どもが子どもらしくあれたギリギリの世代

作家の阿久悠が本に記している。「何歳の時に、どの時代と、どのようにぶつかったかによって、一人ひとりの価値観や生き方が大きく変わってくる」。彼は8歳のときに終戦を迎えたらしく、そのことには特別な意味があると言っている。

親孝行とは間接的にするもの

2歳の子ども。先々月は目に映るすべてをパパと呼び、先月は目に映るすべてをママと呼び、今月はパパのことをママ、ママのことをパパと呼ぶカオスな状態に陥っている。とにかく巡り巡って、来月には晴れてパパとママが一致する瞬間が訪れるのではなかろうかと…

子どもの成長によって変化する心境

子どもと一緒に過ごすことにより、フワフワしていた自分の考えが徐々にまとまっていく最近。この子にだけはウソはつくまい。だってこの子はウソをついていないのだから。好きなモノには好きと言い嫌いなモノには嫌いと言おう。自分がこうだと思うのなら周り…

セックスレスとはひとつの流行り言葉に過ぎない

前回セックスレスについての記事を書きながら一つだけ気になったことがあった。それは、昔の人たちの夜の営み度合いはどうだったのか?ということ。現在のセックスレス率が全体の45%という数字に加え、現代人が昔の人たちよりもあきらかに回数が減ってること…

セックスレスとは悩むような問題なのか

以前、NHKがセックスレス夫婦の実態を放送していた。夜の営みが1ヶ月以上ない夫婦が日本では45%ほどいるらしい。キャスターは言った。「深刻な問題ですので、どうか恥かしがらずにVTRをご覧ください」。いいぞ、キャスター。だがそれはあんたの意見か、それ…

結婚しない理由に金を登場させる男たち

少子化について知人と話した。巷では緩和策としてよく賃金の向上を挙げるが、視点がズレているように思う。そのズレ具合はまるで、「金がないから今は結婚しない」と言うありがちな男と同様。今ないのなら、近い将来もきっとない。

自分探しの旅に出て自分を見つけた人はいない

以前、携帯電話の待受け画面が両親の写真だった時期がある。それを見た知人の女性から、「親思いなんですね。素敵です」と言われた。少しではあるが好感度が上がったことを嬉しく思い、心の中でうっしっしと控えめに笑った。ただ同時に、親思いとは少し違う…

ばあちゃん家とじいちゃん家の使い分け方

以前、「ばあちゃん家はいい所だ」といった内容の記事を書いたことがあるので、公平を期するため、じいちゃん家についても触れておく必要がある。ちなみに我が家では、母方の実家をばあちゃん家と呼び、父方の実家をじいちゃん家と呼んでいる。

子どもの名前を考えて寝不足になる幸せ者

子どもというのは、6歳や7歳くらいまでの間に人生の喜びというものを親に与え尽くしているのだからそれ以上のことは求めるなということ。

「我が家が一番」とは死語なのか

近々結婚式を挙げる方々、お日柄もよく誠におめでとうございます。先輩としてあなた方に助言できるとしたら、結婚して良かったですか?という質問には、「相手による」としか答えられないということです。

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