家族デーゲーム

親孝行の正体を探っていくブログです。

自分探しの旅に出て自分を見つけた人はいない

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以前、携帯電話の待受け画面が両親の写真だった時期がある。それを見た知人の女性から、「親思いなんですね。素敵です」と言われた。少しではあるが好感度が上がったことを嬉しく思い、心の中でうっしっしと控えめに笑った。ただ同時に、親思いとは少し違うんだよなという気持ちもあった。

 

 「自分はこの二人から始まった」。否定できない現実。ここ数年、こういうところは父親似だなとか、こういうところは母親寄りだなとか、そういったものを確認する瞬間がちょこちょこやってくる。ちなみにこうして自分の考えを整理する一面は父親の性格を継いでいると思う。

父親は自分から発信をするタイプではないけど、自分なりの正義感を持っていて、きっとそれが世界的にも正しいはずであるという風に考えている。伝え方が不器用だから(きっと自分でも分かっているから)、すすんでそれを前面に出そうとしない。そんな不器用な一面も、自分は少なからず引き継いでいる気がしている。

子どもを親のどちらかに似せる必要はない。可能性として両方ともに似ないことだってあり得るし。ただ、周囲はどちらかに似せたがるし、そうした方が人間関係が円滑にいって都合が良かったりもする。

 この記事みたく、私はすでに親の何かしらを引き継いでると気付いている人がいるならば、「自分はあなたのこういうところに似ましたよ」と対面で伝えてあげると良いかもしれない。分かりやすい親孝行はしなくても、そうした告白型の親孝行というのもなかなか喜んでもらえるのではなかろうか。

 

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