家族デーゲーム

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セックスレスとは悩むような問題なのか

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以前、NHKがセックスレス夫婦の実態を放送していた。夜の営みが1ヶ月以上ない夫婦が日本では45%ほどいるらしい。キャスターは言った。「深刻な問題ですので、どうか恥かしがらずにVTRをご覧ください」。いいぞ、キャスター。だがそれはあんたの意見か、それとも局からの命令か。とにかくもっとやってくれ。

 

この問題を考えるとき、各自がセックスの定義をどこに置いてるかを確認する必要がある。多くの人が思うそれをSEXと定義している人もいるだろうし、裸で抱き合うだけのコミュニケーションをそれに含めている人もいるだろう。

VTRの途中、調査機関の人間らしき人物が現れセックスレスの原因を挙げていた。仕事で遅くなり時間が取れない。疲れていてそういう気にならない、などなど。つまり、残業を減らそうという空気が社会に広がればこの問題は軽減される云々というのがその人物の主張らしかった。なるほど。ただ、個人的にはそれが本当の原因ではないような気がする。

時間がなくても疲れていても、営む人は営む。仮に忙しく時間がないと言う人たちにたっぷり時間をプレゼントしたとしても、彼らが営む確率は低いだろう。そもそもの人生に対するスタンスの問題だ。

VTRはそのうち、外国人に対してこの数字をどう思うか?といった街頭インタビューへと進んだ。「わお、少なすぎるわよ」。そういった意見が大半だった。セックスレスという言葉について国内のイメージがあまり明るくない上に、「浅草に観光来てたらたまたまインタビューされましてん」的な外国人にまでそう物申されたなら、実際にそうなってしまっている45%の中の一部の夫婦は余計に落ち込んでしまわないか。

中にはこんな外国人もいた。「セックスすることで相手のことが理解できるからとても大切なことだよ」。これは日本人でもたまに言っている人間を見掛ける。だが、相手のことが理解できるって本当に?どんな感じで?。そりゃ知ることはあるよ。こういう部位が感じるんだとか、こんなとこにホクロあるんだとか。でもそれは「相手のことが理解できた」とは少し違う気がする。自分にはまだその世界こそが理解できない。

VTRが明けたとき、キャスターは少しだけ笑みを浮かべていた。この番組が終わって帰宅したのち、パートナーを抱きしめる光景でも想像したのだろうか。

さあ、あんたの言う通り、俺は恥かしがらずにVTRを見たぜ。そして、こんなにも長々と自分の意見を書いてやったぜ。これからもあんたの意見だか局の命令だか判断のつかないようなコメントを楽しみに待っていますよ。

 

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