家族デーゲーム

親孝行の正体を探っていくブログです。

ゴールテープを切る喜びについて

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外国人の友人がいる。最近彼と雑談していた時、「あなたのゴールはどこですか」と唐突に質問された。「それは仕事においてってこと?」と訊き返した。彼は答えた。「仕事でも人生でも、なんでも」。

 明確にコレっていうのはないけど、でも将来は地元に戻って街づくりに関わりたいと思っている。そう返した。彼は言った。「じゃあ、それがゴールですよ」。

 

なるほど。自分は今までゴールというものを何か大きなもの、例えばすご~く高い山みたいなものだと勝手に思い込んでいた。世間がそういう風潮にあるからか。いや違う。仮にそうだったとしても、それは風潮に流された自分の問題。実はゴールというのは案外身近にあって、灯台もと暗し的に存在しているのではないか。そんな風に感じたのだった。

 

「地元で街づくりに関わる」。そうは言っているが、単純に地元に戻りたいわけではない。厳密にいうと、両親が健在でいる場所に戻りたいと考えている。「両親が健在でいる場所」、それは言い換えると、記憶の中の懐かしい光景に通じる。

 

もしかすると自分は、自分が子どもという存在であり続けることに安心感を覚えているのではないか。その確認のために両親の存在が必要なのではないか。地元に貢献する的な格好のいい話をしていたが、実は「時間よ止まれ!」と無理難題なことを言ってるおっさんがただそこにいただけの話だったのだ。

 

俺のゴールは果たしてどこなのだろう。そのゴールテープはいつか切れるのだろうか。生物は歳を取るし、時計の針はあの頃のままで止まっていてはくれない。そんな現実の中で、少しずつでもいいから確かなナニかが見えてくればいいが。

 

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