家族デーゲーム

親孝行の正体を探っていくブログです。

嫁に贈るラブレター以外の手紙

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世の夫婦が離婚する理由は何だろう。多くは子育てに対する考えの相違だと聞くが、それはあたりまえのこと。お互いが自分の育ってきた環境の常識を主張することは見えているのだから。ただ、それ自体は子どもには関係のないこと。

結果としてどうしても埋め合えなかったという事柄はあるにせよ、でもなるたけの工夫で大概の課題は解決するように思う。

 

とは言いつつ、最近我が家でも自分と嫁とで意見の相違が出ている。例えば、幼稚園にするか保育園にするかの話。正直そんなことは大した問題ではないのだが、嫁は幼稚園を、自分は保育園を推している。嫁かこれから仕事をする気配があまり感じられないが、しないならしないで、その空いた時間を何に使おうと考えているかはハッキリさせてもらいたい。

 

専業主婦という言葉はもはや死語だ。別に専業主婦でもいいけど、「あなたは一人の女性としてどう生きていきたいんですか」ということが、今はすごく問われている時代だと思う。我々の生まれた昭和のように、男は狩りに出かけ女は家を守るという分かりやすい仕組みにはもう二度と戻らない。離婚しないことが親孝行という時代でもすでになくなっている。

 

次の相違はテレビ。自分は元テレビっ子だけど、大人になった今は極力テレビは見ないほうがいいと思っている。特にゴールデンタイムのバラエティ番組は、時間を持て余している人向けに作られた同情作品と言ってもよいだろう。幼い頃、テレビを見るとバカになるから見てはいけないと言われていたが、あれは半分本当で半分ウソ。厳密には、テレビが我々をバカにしているから見るべきではない。そういうことだ。

 

世の多くの家庭のリビングのレイアウトはテレビを中心としたもの。これを意識していない家庭が意外に多い。仮にテレビがなかったとすると、レイアウトはまるっきり変わってくるはず。ということは、家にいるあいだの時間の使い方も変わってくるはず。つまり、テレビによって自分の人生が左右されているという事実をもっと真剣に捉える必要がある。

 

定期的に嫁に提案する。「ご飯のときはテレビは消そう」。付けていてもいいが、魚が大海をただ泳ぐようなドキュメンタリー番組にしたいところ。嫁は反論する。「音がなくて寂しい」。会話という音があるじゃないか。今まさに口の中に入れようとしている食べものをちゃんと見て、それについて会話を交わす。それは大変有意義に違いない。

 

嫁は将来の心配もする。「学校でこの子がみんなの話題に入っていけなくてもいいの?」。全然構わん。そんな学校こっちから辞めちまえ。というか、そのセリフを吐くのはマスメディアに毒された王道の人間である。キミのことがとても心配だよ、ハニー。世の中のあらゆる情報は、何かの意図があって発信されているというあたりまえを改めてキミに伝えなくてはならないね。

 

先日、地元の祭りに行った。自分は祭りは嫌いではないが、人が多いところは嫌いだ。嫁は祭りが好きだが、その理由は大体分かっている。彼女は、昔自分が行っていた祭りという場所に昔の自分のような少女がたくさん来ていて、彼女たちが楽しそうに振舞っている姿を見ることがきっと嬉しいのだ。彼女の表情を見ているとそれがよく分かる。だから、人が多いところは嫌いだけど、嫁から誘われた祭りには必ずついて行く。

 

嫁とは恋愛結婚だ。こちらが暑苦しく攻め入って本丸を落城させた。これからも長いあいだ一緒にいたいと思う。だからこそハッキリさせておきたい。キミと俺とは考え方がまるっきり違う。それはあたりまえのこと。自分が子どもに望むことはただ一つ。「次の時代に適した考え方を身に付けている人間であること」。

 

そこにはキミの好き嫌いも、俺の好き嫌いも関係ない。それをどうか分かって子育てをしてもらいたい。これはウチだけの問題ではないと思う。とにかく、お互いに可能性を話し合えるパートナーとしてこれからもヨロシクやっていきましょう。

 

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