家族デーゲーム

親孝行の正体を探っていくブログです。

大人になって失うモノ

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以前、某番組で「赤ちゃんの行動を分析する」という特集をやっていた。多国籍のベビーたちによるその映像は、小さい子を持つ親の興味をそそるには十分だった。赤ちゃんは笑うだけで、いや、そこにいるだけで社会貢献になるといろんな所で聞いてきたが、今ならその意味がとてもよく分かる。

 

赤ちゃんが可愛いのはあたりまえ。理由を挙げようと思えばいくつでも挙げられる。でも、その中で地味に貢献しているものに、白眼のよどみのなさが挙げられると思う。瞳孔の澄んだ黒に対し、淀みのないあの白。あの絶妙なバランスこそ、可愛さの裏番長に違いないと思ったりする。

 

翻って、我々大人の目はどうだろう。充血によって白眼の部分は赤く、場合によっては黄土色によどんでしまっている。大人になって失うものはたくさんあるが、眼球の清々しさというのは結構大きいんじゃないかと個人的には感じているところ。

 

親からもらったこの体。傷ひとつ付けないことが親孝行の一種だとは聞く。ただ、自らの意思で傷つけなくても自然と傷ついていくのが人間の体というもの。なるたけ大切にしたいとは思いながらも、日常の雑多の中で万全のケアをするのはなかなかに難しい。とはいえ、できることからまずやるしかない。

 

ここで記事を書いていながら言うのも何だけど、スマホで目を酷使しながらこんな記事など読んでいないで、近所にいる赤ちゃんを掴まえてその絶妙な黒眼と白眼のバランスを拝ませてもらった方がよっぽど良い。こちらも、この程度の記事なんぞ10分で書いてしまえる筆力になって、なるたけ目を開放してあげられるようになりたいと思う。

 

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