家族デーゲーム

親孝行の正体を探っていくブログです。

青春の恋バナは共通言語

f:id:kotts:20161204085744j:plain

大人の特権の一つ。青春時代の淡い恋の話に花を咲かせること。

 

キーワードとしてよく出てくるのは、「憧れの先輩」ではなかろうか。中学の頃などは年上の女性と聞くだけでやたら敏感に反応したものである。分かりやすい例でいうと、さほど注目もしていなかった同級生が、先輩の女性と付き合っていると聞いただけで翌日からそいつを見る目が急に変わったり。そういうことだ。

 

おまえ今までそんな空気放ってなかったやん。鼻がデカい奴はあそこもデカいと聞くけど、よく見ればおまえの鼻、そこそこデカくないか?。とういうことはつまり。ほいで、歳上の女の体はどうやってん?。羨望の眼差しを突き刺しながら前のめりになってその同級生とお近付きになろうとする。それほど、憧れの先輩というキーワードは強い求心力を持つ。

 

ちなみに今まで歳上としか付き合ったことがない。歳下には全敗であった。理由の大半は「お兄ちゃんみたいだから」というもの。でもそれはどうかな。単純に男として見れないというのを家族的な存在に思えて男として見れないというのはちょっぴり卑怯ではないか。ハッキリ言ってくれれば良かったのに。俺は全然平気。家に帰って和室の蛍光灯を3番目のオレンジにして体育座りで涙を流すくらいだから。

 

ではなぜ多くの青少年は年上に憧れを抱くのか。同じような疑問を持っていた仲間内でアレコレ話したことがある。一つの仮説に辿り着いた。「いつの時代も人は未知なモノを求めている」。ここでいうと、未知なモノ=同級生からは得られないナニか。先輩は同級生にないナニかを知っている。期待感と言い換えてもいいそういった気持ちを人は必ず持っている。そういうことだった。

 

あらためて、大人の特権の一つは青春時代の淡い恋の話に花を咲かせることである。酒やたばこをプカプカふかしながら箱買いしたお菓子を肴にいつも以上につい口が滑ってしまう。少しだけお下品な時間を過ごした大人たちは、明日からはじまる現実に少しだけ肩を落としながら帰路につく。そのうしろ姿は哀愁があって何ともせつない。

 

www.kazokudaygame.net

 

© 2016 家族デーゲーム