家族デーゲーム

親孝行の正体を探っていくブログです。

反省の意味での親孝行

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学生の頃、女子高生をよく家に連れ帰っていた。コンパなど、会の終わり時間が遅くなりすぎて家に帰れなくなってしまった子たちだ。

今思えば、あまり知らない男の家へよく泊まったものだ。親は心配していなかったのだろうか。そのあたりもっと気に掛けるべきだったが、当時は人として今以上の器になかったわけで、できなくて当然と言えば当然か。

 

何度目かの連れ帰りの際、アクシデントが起きた。一人の女の子がトイレから戻ってきた後、奥で眠っていたはずの母親が部屋に顔を出し、俺を呼び出した。何事か。今まで一度もこういうことはなかった。もしかすると、いい加減にもう連れてくるのはやめてくれといった話か。身構えた。母親はこう言った。

 

遅い時間に女の子を連れて帰るのは構わないけど、トイレットペーパーがきれてることに気付かないくらいならもう連れて来なさんな(=来ないように)。さっきの子、すこい困った顔してたが。怒」。長年知っている自分の母親にしては、あたりがとてもキツかった。息子の不出来具合が悲しかったのかもしれない。

 

それからしばらく経って、同じ話をあの場にいた他の子から聞かされた。そうか。女の子にとってトイレットペーパーというのはとても大事なモノなのだな。母親がああいう言動をしたのも納得がいった。女性の体の構造を知っていればこんなことはあたりまえのだけれど、そこに気付けるだけの器はやはり当時持ち合わせていなかったのである。

 

大人になった今、両親から(特に母親から)教わったことって何だろうと思うときがある。正直覚えていない。こちらのやることに何一つ反対せず、これだけはやるなと言われたこともない。そんな中だからか、この出来事はずっと忘れない。お母さんありがとう。あれだけ可愛がった息子が代わる代わる女を連れ帰ってきたら、そりゃ気持ちは複雑だよね。これから親孝行するので勘弁してください。

 

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