家族デーゲーム

親孝行の正体を探っていくブログです。

小説の持つメッセージ

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柳広司という作家がいる。彼のスパイ小説は最高である。
そんな彼のメッセージは至ってシンプル。「囚われてはいけない」。

できればそうありたいと思うが、今までいろんなことに囚われてきて、今も多くのものに囚われている。本当に自由な人というのは、時間的・経済的以上に発想そのものが自由である。

 

成功者たちは口を揃えて言う。「視点を変えれば違った捉え方ができるよ」。そんなことは分かっている。では具体的にどのように変えれば違った捉え方ができたと言えるのか。それが分からないから多くの人は困っているわけで。

 

「たった1日で人生が激変する思考法」などの冷静に考えたらありえへんタイトルの書物に手を出してしまう例は分かりやすい。そもそも、たった1日で人生を激変させるレアな情報が我々庶民の手元に落ちてくるわけなかろうに。それを鵜呑みにする時点で完全に囚われている。囚われた結果として決めつけや思い込みが待っている。

 

とはいえ、決めつけは時に必要。自分の場合こんな決めつけがある。「公共機関で携帯電話の着信音をONにしている人間は掛かってきた電話に99%出る」。「開店前からパチンコ屋に並ぶ人間は人生においてコレ!と思えるナニかに出会っていない」。「浮気をされた腹いせに浮気を仕返す女は今まで恋愛ごっごのレベルでしか男と付き合ったことがない」など。

 

実は決めつけというのは反面教師的なものの集まりかもしれない。自分はこう在りたくない、という光景をその対象としているような気もする。決めつけと思い込みは一緒くたにしない方がいいか。とにかく、いろんな可能性を話し合える人間でないとこれからはどんどんハブられていくだろう。そういう意味でも決して囚われてはいけないのである。

 

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