家族デーゲーム

親孝行の正体を探っていくブログです。

甘えん坊サークルの正体

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先日ある事実に気付いてしまった。それは、なんだかんだ言っても自分のことが本当に嫌いだと思っている人間はいないということである。

ごくたまに自分が嫌いだと公言する人に会うが、あれは単なる照れ隠し、もしくは他人に世話を焼いてもらいたいと願う新種の甘えん坊サークルに違いない。

 

さて、最近自信を失いかけている知人がまわりに多い。失いかけているということは、元々は「持っていた」ということ。彼らによくよく話を聞いてみると、自分が好きだった頃の自分に会う機会が減り、結果として自信が揺らいでるらしいのだ。自分にもそういう時期があったし、今でも少し気を抜くと訪れたりするから気持ちはよく分かる。ただ、そういうときは決まって他人と比較していたりするもの。

 

その不安を補うかのように、本屋へ行き心温まる言葉を探したりする。そうして、誰にでも好かれる技術とか、絶対にウケるトーク集100とか、冷静に考えたらあり得へんような世界観を提示するタイトルに食いつくのである。自分の好きだった自分に会わせてくれるのは他ならぬ自分だけで、外部から出されてるっぽい助け舟のどれにも、実は紐がついていない。最終的には自分で手繰り寄せるしかないのだ。

 

その昔、自分を好きだと言わしめていた理由は何か。人は環境の生きもの。どんな人達に囲まれどんな時間を過ごしていたかなどを考えるのはとても良い。親戚、友人、先輩後輩、恋人など、思いつく限りの相手を浮かべてみる。そうして分析した結果、実は今の自分も十分に好きだった、という意外な答えが出るかもしれない。ここは少しばかり気合を入れて記憶の渦を辿ることが重要になる。

 

自分を好きだと思いながら生きていけるのは幸せなこと。それができなくてもがいてる人も少なくない 。でも、冒頭に述べた通り、なんだかんだ言っても自分のことが本当に嫌いだと思っている人間などいない。そんなシャイボーイ・シャイガールたちが織りなす世界はきっと素晴らしいに違いない。

 

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