家族デーゲーム

親孝行の正体を探っていくブログです。

頼ることが親孝行に通ずる

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子どもが風邪をひいた。心よりお慶び申し上げます。
これからもいろんな経験をするんだぞ。人生は経験がすべてなのだから。

 

何日目からか、クシュンクシュンがひどくなった。その結果、鼻くそがカピカピになった。そのカピカピを手で拭い取り指先で粘土のように丸めた。そして、近くにゴミ箱がないことを理由に部屋の中へ適当に放り投げた。

 

ディズニーランドでは園内に落ちているゴミのことを夢のかけらと呼ぶらしい。俺がいま放り投げたそれらも同じく「夢のかけら」である。そう理解すれば、自分のやった行動を誰も批判することはできないだろう。

 

今回の風邪による収穫は、咳コンコンの存在を知れたことだ。今まで咳を表現する擬音がコンコンであることに違和感があった。「そんな音、聴いたことないのだけれど・・・」。普段自分たちの聴いている咳はゴホゴホであり、濁っている。より症状がひどくなると、カーッ、ペッ!などといった下品な音も立てたりする。果たして本当に咳コンコンというものが世の中に存在するのだろうか。

 

結果、存在していた。子どもにそれを教えてもらった。隣で沿い寝しながら咳コンコンのことをしばらく考えた。そして一つの考えに至った。あれはきっと小さな生き者、または力を失い衰弱した者にしか出すことのできない音ではないのかと。汚れちまった我々大人のように、余力を残しながら仮病チックに咳こむような者には決して出せない尊い音色。

 

そう解釈できた自分に嬉しくなり、子どもとの沿い寝の距離を縮めた。「こいつは俺の宝だ。こいつは俺の夢のかけらだ」。風邪をひいてくれて本当にありがとう。これからいろんなことを経験するだろうけど、俺はいつもキミの味方だから安心してチャレンジしなはれ。

 

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