家族デーゲーム

親孝行の正体を探っていくブログです。

人は見掛けにしかよらない

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人は思っている以上に他人の顔を見ていない。
そして、思っている以上に自分の顔も見ていない。

 

ある朝、自分の顔を鏡で見た。見知らぬところにホクロができていた。いつのまに。ホクロはそんなに容易にできるものなのか。そんなことを考えているうち、他の変化にも気付いた。奥二重が一重に。髪の生え際が上に。

 

毎日ヒゲを剃る際、鏡は見る。なのにどうして、このような変化に気付かなかったのか。きっと、ちゃんと見ていなかったからだ。自分のことに人一倍興味がある割にちゃんと見ていない。複雑な間柄としか言いようがなかった。

 

髪の生え際については、自分が招いた可能性が高い。中学の頃、入学早々に剃り込みを入れた。当時の生活指導の先生は真剣な顔をして我々を叱りながら体罰を加えた。今思えば、あれは校則に違反したからどうこうの話ではなく、もっと根本的な教えだったのかもしれない。今ある資源(毛根)は大切にすべきだ。そういうことを。

 

少し控えめに睨むことで反抗を試みたわけだが、実はあの場ではその根本的な教えに対して感謝の気持ちを伝えるべきではなかったのか。若いということは視野が狭いということ。いつの時代も、熱心な先輩ほど後輩に真意が伝わらず勘違いされているものなのかもしれない。

 

あらためて。人は思っている以上に自分の顔を見ていない。だが、自分の顔には興味を持つべきだ。俺は自分の顔が好き。男前過ぎずブサイク過ぎでもないから。何より、このうまく言い表せない性格を的確に表現している気がする。お母さんありがとう。これからも親孝行させてもらいます。

 

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