裕福と貧困のあいだ
「世の中は金だ」。裕福な人間がこう言えば、そんな事ねえよと我々庶民は反発したがる。でも、そんなことなくもねえよと個人的には思う。だっていろんな心配事のベースには金が絡んでいるから。
今の仕事に不満がある。それなら放棄すればいい。放棄できない理由にはきっと金が絡んでる。今の人間関係に不満がある。それなら放棄すればいい。放棄できない理由にはきっと金が絡んでる。
紛争はなぜ起きるか。富がバランス良く分配されていないから。それだけ。世界のすべての人が裕福なら争う理由はなくなる。人種や宗教の違いだけで見ず知らずの相手を本当に憎めるのか。そこに金は絡んでいないのか。もしすべての白人が貧乏で黒人が裕福だったら、今のような差別の壁を金で何とでもできたろう。
裕福な人はより富み、貧困な人はより貧しくなるというのは普通に考えればあたりまえのこと。人生が大逆転したという人間はテレビの中でしか見たことがなく、実際身の回りにいた試しがないから信じようもない。
とにかく世の中は金。それを認めた上で、我々庶民が金に翻弄される理由は何なのか今一度見つめる必要はある。幸せの形は人それぞれ。でも多くの場合、好きな時に好きな場所で好きな人と好きな話ができればそれで満足だったりする。そのために幾ばくかの金があれば十分のような気がする。
