友達、兄妹、恋人、結婚相手
男女の集う飲み会で異様に盛り上がるゲームをあなたは知っているだろうか。生涯を通して3ケタの数の合コンを経た中でこのゲームだけはハズしたことがない。
それは男性が女性を、そして女性が男性を、飲み会開始からゲームするまでの間に感じた印象で、友達、兄妹、恋人、結婚相手、の4つのタイプに分けるというもの。
まず男性陣が下を向いて目をつむり手を差し出す。「この中で友達タイプの人は誰？」。幹事なりがそう号令を発し、女性陣が該当する男の手をそっと触る。終了の号令が掛かると女性陣は触っていた手を離し、次は兄妹、そして恋人、そして結婚相手へとタイプを替えていくのである。全てが終わると次は女性陣が手を差し出す番となる。なぜ男性陣を先に選ばれる対象とするのか。女性陣が先に選ばれることを嫌がる傾向にあるからだ。女とは厄介な生きものだぜコノヤロー。
幅広い年齢層の人たちとこのゲームをやったところ多かった意見として、恋人に選ばれるのが一番嬉しいというものがあった。 やはりなんだかんだ言っても、みんな生涯現役に違いない。ただこれに関して、4:4以下の飲み会であれば一度は必ず触られるからいいのだが、それ以上の人数になってしまうと一度も触れられずに終わってしまうことがあるから厄介。ゲームが終わったあと妙に落ち込んでいたり不機嫌になっている男女がいたなら、あ～この人は触れられなかったのだと理解して軽くスルーしてあげる優しさを持とう。
ちなみに自分の場合は一度も触られないか結婚相手タイプになるかのどちらかだった。大して金は持っちゃいないのにそれは見抜かれなかったらしいぞ俺。このゲームを通して得た大きな発見。あからさまに、今日の男はハズレだぜと顔に出しているような女性でも、このゲームを始めた途端まんざらでもない態度になるということ。人間とはいかに興味のない異性が相手であっても自分がどういうタイプに映っているかということはとても気になるらしい。そのまんざら女が一度も手を触れられることなく不機嫌になり、一次会で姿を消した光景を何度か見た。ああ、やっぱり女とは厄介な生きものだぜコノヤロー。
今後参加する飲み会においてこのゲームを活用し、異性に映る自分のイメージを知るのはなかなかに面白いと思う。多くの大人たちが、生涯現役だ～！と声高らかに闊歩する光景を楽しみにしております。でもなるたけ傷つかないよう、4:4以下の飲み会を慎重に選んでいただきたく候。
